今後もメカニカルライセンスが必要となるのは次のケースとなります:
- CDやビニール盤など物理メディアの流通(無料を含む)
- 自前のウェブサイトでのダウンロード販売(無料を含む)
- 自前のウェブサイトでのオンディマンドストリーミング(無料を含む)
- 自前のウェブサイトでの着メロ・着うたの配信(無料を含む)
- 扱う原盤の数が5,000以下でThe Mechanical Licensing Collectiveとの包括契約を結んでいないサービスによるダウンロード販売、着メロ・着うたの配信、オンディマンドストリミーング(無料を含む)
- 扱う原盤の数が5,000以上でもThe Mechanical Licensing Collectiveとの包括契約を結んでいないサービスによるダウンロード販売、着メロ・着うたの配信、オンディマンドストリミーング(無料を含む)、あるいは強制許諾の対象とならないカバー曲のライセンス(派生作品、歌詞の変更、サンプリングなど)
今後も次のようなケースではカスタムライセンスが必要です:
- 同期ライセンス(シンクライセンス) - YouTube、映画、ビデオ、DVDなど、
- 印刷用ライセンス - 歌詞、楽譜、表示
- グランドライセンス(グランドライツ) - あらゆる種類の演劇での利用に対する権利、そして
- マスターライセンス(マスターライツ) - 著作権保護された録音のあらゆる種類の利用
どのストリーミングサービスが音楽近代化法によってメカニカルライセンスの個別取得が不要となるかは、まだ発表されていません。現時点では、Apple Music、Spotify、Deezerが対応するとわかっています。それ以外のサービスについては、随時確認が必要となります。
なお、音楽近代化法では必要なライセンス料は、The Mechanical Licensing Collectiveが徴収しますが、対象となるのは米国のサービスだけです。The Mechanical Licensing Collectiveは、同じSpotifyやApple Musicでも米国以外のライセンス料を徴収しません。
主要な先進国では、すでにストリーミングサービスが現地の著作権使用料徴収代行団体に支払っていますのでメカニカルライセンスは不要です。
ただし、国によってはストリーミングサービスが著作権使用料徴収代行団体にライセンス料を支払っていない、あるいは支払いたくても払えないことがあります。このようなケースには、サービスと団体に契約がない場合、そしてサービスが登録した楽曲のメタデータが団体が記録しているデータと一致しない場合があります。
例えば、海外のレーベル(パブリッシャ)が日本で楽曲をリリースする際に日本側にリパブリッシャを指定して現地の著作権徴収代行団体に登録することがあります。その場合、ストリーミングサービスが記録しているパブリッシャ情報が現地の団体のパブリッシャ情報と一致せず、使用料が適正に支払われない状態になります。
ストリーミング配信されるすべての国でライセンス料を払っているか調査して確認することが理想ですが、それは実際には非常に難しいか、不可能でしょう。
これまで、このようなケースを想定してEasySongから取得したライセンスを全世界のストリーミングサービスでの配信に適用するようにお勧めしてきましたが、今後はこのようなケースで米国外のライセンス料の支払いが必要になった場合は事前に(あるいは必要であれば事後に)アーティスト自身が対応して処理しなければなりません。
このような状況になってオリジナルのパブリッシャからメカニカルライセンスの支払いを要求された場合は、個別に交渉して必要に応じてライセンス料を支払うことになりますのでご注意ください。
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弊社は、全世界の主要なデジタルストアでカバー曲を販売するためのメカニカルライセンスを購入できるストア、EasySongの公認パートナーです。
EasySongを使えば、米国で発表されたほぼ全ての楽曲のメカニカルライセンスが、安価に簡単に購入できます。
ただしEasySongは、すべて英語のサービスであり、料金の支払い方法もクレジットカードあるいはPayPalだけとなります。
日本語でライセンスを注文したい場合やカード以外の支払い方法でライセンスを購入したい場合は、ライセンス可否調査フォームに必要な情報を入力して送ってください。ライセンス取得を弊社で代行いたします。